今日はFXに絞って相場分析(ドル円ユーロドル金利)
こんにちは。大野です。株価指数も含めると長くなるので、FXのドル円とユーロドルに絞って分析しつつ、7月のイベントスケジュールを載せておきます。2分の分析動画もありますよ。
まずは今月2024年7月のスケジュールから。
7月の重要イベント
7月11日 21時半 | 米国CPI(消費者物価指数) |
7月12日 21時半 | 米国PPI(生産者物価指数) |
7月18日 21時15分 | ECB政策金利 |
7月26日 21時半 | 米国PCEデフレーター |
7月31日 昼、15時、夜中3時 | 日銀政策金利、FOMC |
2分の動画分析(ただし週間の分析)
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ドル円・ユーロドルの詳しい相場分析はここから
まず、ドル円は2週間前くらいから言っていた大大目標に付いたので、少し反落しかけています。つまり161.4円辺りですね。※チャートはクリックで拡大出来ます
- 6月16日記事(2024年夏相場に向けての展開を考える)
- 6月23日記事(ドル円ナスダック展望|互いに大目標で正念場)
- 6月28日記事(ドル円161円からどうなるの?)
下落した場合の目標値は「160.2、159.2、158.8」。ただし156円台に入ったら、下落の規模感が少しおかしくて、その場合は押し目ではない可能性があります。
ドル円を抑えているラインは「フィボナッチチャネル」。
161.4円でドル円を抑えたのは当然上昇目標値ですが、フィボナッチチャネルも影響していました。図の通りです。
つまり、「下落目標値はあるものの、チャネルの最終ラインを抜けた時は上昇に転じる可能性が高い」というのが分析結果です。
~ドル円のポイント~
- 週の終値は持ち合いになりやすい値位置帯に位置しており、このまま横に移動するとチャネルを抜ける
- または右肩下がりになれば、下落目標値へ付き、反発する事に
- 今後のドル円の値動きには、この下に書いてある「米国金利」と「円インデックス」2つの市場チェックが必須
~チャネルの引き方~
このフィボナッチチャネルの引き方は裏(つまり応用編)。
引き方を知らない場合は「勝ち方実戦編フリーパスプラン」の最新動画『複数手法の組み合わせ方~裏バージョン~』をご覧下さい。
ユーロドルはかなりごちゃついている・・
ユーロドルはエクスパンションで表現してみました。どう「ごちゃついている」かと言うと(笑)、次の3つ。
- 6月終値はライン割れ(年の仕込み)
- エクスパンションのラインに残って上昇した(青)→次のラインも週足でブレイク!
- エクスパンションの重要なラインに差し掛かっている(オレンジ)
会員さんなら分かると思いますが、年の仕込みというのは一年で一番重要な値位置です。知らない場合は勝ち方実戦編か極意書で学んでおいて下さい。※勝ち方実戦編には安いプラン「リマスターコース」も!
- 仕込みを6月終値で割れているのは=下落要因。
- 青色のエクスパンション0.618に6月の終値が残ったので上昇出来た。その次のエクスパンションも上ブレイク!これが強い上昇要因に。この意味では、大きく1.098までの上昇が期待出来る。
- ただし、下から引いたオレンジのエクスパンション0.618がある1.086がレジスタンスになるため、この値位置と上からのフィボナッチファンの抵抗と合わせたエリア1.086~1.093を完全に抜ける必要がある。抜けられなければ、月初のレートが悪いので月末までに下落すると考えるのが普通。
ラインを知らない人がこの文章を読んでも意味が分からないと思いますが(笑)、実際はこういう事で値が動いています。
米国金利10年債と2年債がごちゃごちゃ・・
上が2年債利回り、下が10年債利回りのチャート日足と週足です。
実はこのブログやメルマガで配信しているのはごく一部で、裏で会員様へ直接または動画で分析を配信しています。2年債利回りが下落するタイミングは前もって2回とも教えておきました。
※2年債が下落すると、米国株価指数は買われやすく、ユーロドルも買われやすい。
そして現在の米国2年債利回りは、下落目標値に付かない限り上昇への転換が難しいように思います。
一方で、10年債利回りは
重要なライン(年の仕込み)を越えて7月が始まっており、月末までに上昇出来る公算があります。
※とは言え下落目標値があるため、下落するタイミングは一緒でしょう。
この2つのチャートを見ると、月末までの仕上がりが随分違って来そうです・・。2年債が大きく下落し10年債が持ち合いか上になれば、逆イールド解消へ向かう可能性があります。
もしも、この夏にそうなれば、マーケット全体の流れは大きく変化するでしょう!
最後。円インデックスの下落目標値は伸びたか?
円インデックスというのは、=円高円安を表す指数。※これはJXYではなく「JPYX」の方の円インデックス
前々から目標値にしていた値位置へ付きました。そのため、ドル円も大大目標に付いたわけです。
そうでなければ米国金利が微妙な持ち合いで、ユーロドルが上昇しているのにドル円は161円台まで上昇しないでしょう?ドル高ではなく、円安です。
※日銀の円安対策が酷いために、こんなにも行き過ぎた円安になっているのが現在のドル円。
円インデックスの目標値をもう一つ見つけました☆
692.2ではなく、674.2と655。
最大値は632。しかしそれはもう2段階も先の話。
674→次は655→それでも止まらなければ632と覚えておいて下さい。
まとめ
ドル円の逆張り(売り)は、「円インデックスが明確なダウ転換を見せてから」でも長期的に見れば十分。
- もしもドル円を売りたいならタイミングが命!それ以外は、押し目買い戦略が普通。
- ユーロドルは強いラインで挟まれてごちゃついている。ラインからラインへきっちりと取り切るのが得策。
今回はFXについて書きましたが、米国株価指数も面白い事になって来ています☆
7月はCFDの方が面白いかも知れません。
私はこれまでのドル円介入を全て天井から売りましたが、今はドル円の売りに力を入れていません。それよりも、米国株のアップダウンの方が価値があるように思います。
ナスダックの展望や売買戦略は、勝ち方実戦編フリーパスプランの「相場展望シリーズ」やマンツーマンコンサルプランの「週間展望」で配信しています。
※コンサルプランの展望は今月で終わり。次の会員様向け相場分析をどうするかは検討中です。
それではまた。
長い記事を読んで頂きありがとうございます。
スリースタータードットジェーピー 大野乃生