投資戦略7 ー 値動きの原理原則・値動きの特性
この講座も、次で最後の予定です。
今日は値動きの特性について。
値動きの性質を学んでおく事はトレードでは必須事項です。
値動きは目標値まで進む
最初は得意分野から。
値動きは目標値へ進み、到達すると戻ります。
基本的にはそれだけ。
まだ伸びている時は
- 目標値へ到達していなので伸びている。
- もう一つは目標をクリアし、次の目標値へ進んでいる。
- または到達しているが、戻るに戻れずに下落のタイミングを伺いながら、ウロウロしている。
よって、目標値がどこかを知っていれば
「保有しておくべきか利食いするべきか」が分かります。
もしも自分が出した目標値が、相場が出した結論とずれていても、
十分な利幅が確保出来て、トレードルールとして間違っていないのであれば、そのトレードは正解です。
自分が利食いするべきところで利食いする。
それがトレードルールだからです。
さらに、相場の意図したものと一致すればなお良いでしょう。
毎回正解を導き出すのは困難です。しかし、6割か7割正解を出せたのなら、野球だったら名バッターです(笑)。十分です。
これがフィボナッチの考え方です。
目標値は基本的に、フィボナッチで算出します。
フィボナッチにも種類はありますが、リトレースメントか、エクスパンションか。横のラインである値位置を表すのはこの2択ですので、どちらかを使いましょう。
- リトレースメントの使い方は、3通り。
基本的な0~1の間の数値を使って戻り割合を見る方法(王道の手法)と、1.272以上を使って目標値を出す方法(引く場所によって2通りある)、期間ごとに区切って引く方法(週の目標値など)があります。 - エクスパンションの使い方は、2通り。
プラス方向への目標値算出と、マイナス方向への目標値算出があります。マイナス方向への目標値算出はほとんどの方が知らないでしょうが、機能します。
これらを全部覚えれば、相場で「天底を取る」という事は毎日でも出来るようになるでしょう。現に私は出来ます。
※と言うと、言い過ぎになってしまうので「もしかしたら出来るかもよ 😛 」に変えておきます(笑)。
NEW!HP記事「フィボナッチトレードとギャントレードまとめ」をご覧下さい。ツールの基本的な使い方を、ある程度無料で教えました 😉 。
天底が取れる=目標値の算出が相場に対して正確である
という事でもあります。天底は折り返すところですからね。
そして、「目標値まで到達したら利食いする」というのがオススメ!天底で逆張りをしても良いのですが、目標値へ到達する前に買って、到達したら利食いして終わる、という方がトレンド方向へ乗れるので理に適っています。
この技術は長期にも当てはまります。値動きを大きくしただけで、チャート形状は基本的に同じだから。
そのため、長期投資にもフィボナッチの目標値を使ってやる事で、あなたの投資は一枚上手なスタイルへ変貌する可能性があります。
これも必ずとは言いません。ご興味があれば、次をご確認下さい。
フィボナッチの手法はスリースタータードットジェーピー(https://3starter.jp)で教えています。
→段階・目的別投資教材の選び方
また、長期になればなるほど一番シンプルな、簡単な手法で十分通用するようになります(笑)。
これが値動きの特性の一つです。
大衆が買ったら下がる。
あなたはもしかしたら騙されやすい方ですか?もしそうであれば気を付けて下さい。
相場はダマシのオンパレードです。鬱陶(うっとう)しい値動きしかありません。
伸びる前に一度下落して、恐怖を感じさせてから上昇するように出来ています。その後、慌てて買い付いたら、今度は目標値到達となり、下落して来ます。
これを避ける方法は幾つかありますのでご紹介しておきます。
1つは、前回お話した長期投資。投資信託です。
投資信託は、毎月同じ日に勝手に買ってくれますので、あなたが相場に対して何を思っていようが関係がなくなります。
トレード、が出来る必要はないのです。投資が出来れば良い。
つまり、投資かトレード。どちらかが出来ればそれで問題ないでしょう?そうは思われませんか。
トレードが上手く行かなくて私のところへご相談に来られる方が多いのです。しかし、トレードが上手く行かないのなら、一度投資に切り替えてみましょう。
- 日経平均をCFDで買うのと、投資信託で買うのとどちらでも良くありませんか?
- FXでドル円を売るのと、為替ヘッジありの海外債券や海外株の投資信託を買うのとは似ています。
- 投資信託は自分で考えなくても、毎月決まって買ってくれます。トレンド相場であれば、複利運用で資金を増やしてくれる事になります。
だから「いつか上がるであろう株の投資信託」を買っておくという方が多いのです。
トレードする時間から解放され、リスクも軽減されます。
老後資金くらいを投資で稼げれば、それでOKとしましょう。今後10年間、20年間で複利運用して、定年や年金だけの生活になった時に困らないように、貯金ではなく年利2%や3%ずつで運用して行く。
このように考える事が可能です。視野が狭くなると、やれFXだ、やれ株のデイトレードだと、短期的な利益に固執してしまいます。
それも勉強だと思っていればまだ良いのですが、大金を突っ込んで『大勝ちしてやろう』とか、『ビットコインが伸びているらしいぞ!』と後追いで見てもいない市場に振り回されたりとか・・・。
もしもあなたが20代ならそれでも良いでしょう。しかし30代以上なら、そろそろ卒業して、落ち着いた投資をしましょう。
トレードを教えている私が言うのは変ですが、実際にそれが正しいと思うので言わせて頂きます。一つに固執する必要も、悩む必要もないのです。
トレードか投資か、どちらかが出来ればOK。
自分に合った方でやりましょう。
どちらも出来るようになれば、なお良い事は言うまでもありません。
投資家とトレーダー
自分が投資家なのか、トレーダーなのか。
この問いに答えられるだろうか。
私のプロフィールには「トレーダー」と書いてあります。いつか投資家と書き換えられる日を楽しみに、投資を勉強中です。
もう一つの解決方法
買ったら下がる、売ったら上がる。大衆の逆を行く。これが相場の原理原則だと言えます。
つまり、多くの方が得をするよりも、損をする値動きをする。
暴落して来たら逃げますよね?しかし、それで良いのです。リスクを回避しただけ。普通の行動です。
この時に買えるのはリスクを負った者だけです。つまり、投資もトレードもリスクを負わなければ利益は得られないという事です。
リスクを回避するために、何をしたら
もっとうまく立ち回れるのでしょうか?
この答えの一つは資金管理にあります。
期間を分けて、少しずつ買い足して行く。これが投資信託の
「ドルコスト平均法」です。暴落した時も、暴騰した時も同じ金額ずつ買い足して行くので買い逃す事がないというわけです。
ただし、この方法で必ずしも上手く行くというわけではありませんので誤解なさらないようにして下さい。
ドルコスト平均法のメリットは、値段が安い時に大量に買って、高い時には少ししか買えません(同じ金額を買う)ので、「買いポジションの平均レートが下がる」という点にあります。
しかし、平均レートより下がってしまえばやはり損失になります。
また、高値圏でウロウロしている時期が長く、例えば1年間高値圏で急に下落し始めたら、どうしようもない高値掴みになってしまいます。
もっと最悪のケースは長期の下落トレンドです。下落中延々とナンピンし続けるわけですから。おぞましいトレードです。
このドルコスト平均法の考え方の終着点は一つです。
「最後は上がる」。
この一点が崩れたら、損失で終わるという事をどうか忘れないで下さい。ちなみに、投資信託はほぼ全てドルコスト平均法とポートフォリオだけで成り立っているような投資スタイルです。
というわけで、次回が最後の講座となりました。
投資戦略8は
「それで結局トレードをするのか、投資をするのか?」です。