投資戦略4 – 経済指標を別の観点から理解する

投資戦略4 – 経済指標を別の観点から理解する

トレードだけでなく、投資全般に向けての知識を身に付ける事がこれからの時代を生き抜くためには必須です。この講座は、トレードに使える投資の知識や、トレードと投資のメリットを合わせて使うための知識構築を目的としています。

トレード学習項目

投資戦略コラム「投資とトレードの融合。」

今日の講座は経済指標について。FXなどの経済指標とは違う観点でご説明します。
経済指標を学ぶ

まずはGDPについて。

名目GDPと実質GDP

名目GDPは物価変動を含めた国内総生産と呼ばれる国内で生み出された財・サービスの付加価値の総額。物価変動を除いたものを実質GDPと言います。

GDPデフレーター

この計算の際に用いる物価指数をGDPデフレーターと言います。
また、このGDPを用いて経済成長率を表しますが、これをGDP成長率と言います。

と、教科書のような事を書きましたが(笑)、今日は経済の勉強です。
私大野はファイナンシャルプランナーの資格も取得しているので、その知識から投資やトレードに役立つ情報を共有しておきます。

これまでは、チャートが全て。経済の事など知る必要もない、というスタンスでストイックなトレードテクニックをご提供し、それが好評を頂いていたのですが、スリースタータードットジェーピーでトレードを教え始めて早8年。そろそろ、経済の話もしておこうと思います。

少し、ややこしいですがお役に立てるはずです。

日本は世界で第3位の名目GDPです。
1位はアメリカ、2位が中国、3位が日本、4位はドイツ、5位はフランスかインドかイギリスで競っています。
※調べたところ、名目GDPだけでなく実質GDPも3位のようです。※ただGDPは3位でも、国民の数で割って一人当たりのGDPを出すと、20位台と結構低い。この点をよく指摘されますが(笑)、これは人口も関係しますのであまり気にしなくても良いのかも知れません。また、GDPの成長率は当然ながら新興国の方がよく伸びます。追い付かれないようにこれからも伸ばせたら良いのですがね。


景気動向指数とは?

景気に敏感に反応する経済指標の内、各系列ごとに3か月前の数値と比べて改善した割合を表しています。GDPも景気動向指数も内閣府が公表しています。

先行系列

・最終需要財在庫率指数(逆サイクル)
・鉱⼯業⽣産財在庫率指数(逆サイクル)
・新規求⼈数(除学卒)
・実質機械受注(製造業)
・新設住宅着⼯床⾯積
・消費者態度指数
・⽇経商品指数(42種総合)
・マネーストック(M2)(前年同⽉⽐)
・東証株価指数
・投資環境指数(製造業)
・中⼩企業売上⾒通しD.I.

一致系列

・⽣産指数(鉱⼯業)
・鉱⼯業⽣産財出荷指数
・耐久消費財出荷指数
・所定外労働時間指数
・投資財出荷指数(除輸送機械)
・商業販売額(⼩売業)
・商業販売額(卸売業)
・営業利益
・有効求⼈倍率(除学卒)

遅行系列

・第3次産業活動指数(対事業所サービス業)
・常⽤雇⽤指数
・実質法⼈企業設備投資
・家計消費⽀出(全国勤労者世帯、名⽬)
・法⼈税収⼊
・完全失業率(逆サイクル)
・きまって⽀給する給与(製造業、名⽬)
・消費者物価指数(⽣鮮⾷品を除く総合)
・最終需要財在庫指数

という事で、面白いのが、先行系列に東証株価指数が入っている事ですね。つまり、TOPIXです。
マネーストックは(金融期間や政府が保有している預貯金を除く)国民や企業が保有するお金の量を表していますので、お金が増えているかどうかです。
これらを含めて先行系列と呼び、先行系列が伸びていれば後から景気が付いてくるという予測になります。

一致系列は現在、景気は伸びているのかどうか。遅行系列は後から付いてくる指数です。
一致系列は景気の現状を表す、遅行系列は景気の再確認というわけですね。

では私が内閣府のデータを分析してグラフにしましたので見てみましょう。

景気動向CI 2020年まで

景気動向CI 2020年まで

2020年までの景気動向CIグラフです。
今は先行系列(先行指数)が伸びて、一致指数も伸びて来ています。
2020年末、先行指数が伸びていますね。これにはTOPIXの上げが含まれていますが、それ以外に様々な先行系列を合わせての総合結果。
2009年の再来となれば、これから景気が良くなるという可能性はあるわけです。

景気動向CIとDI 1980-2020年まで長期

景気動向CIとDI 1980-2020年まで長期

景気動向DIと景気動向CIがあります。DIを含めたこのグラフは分かりにくいので、上のCIをイメージしておきましょう!
なお、CIは景気の波を表し、DIは景気の方向性を真ん中より上か下かで表すと言います。これはFXのオシレーターにそっくりですね(笑)。

消費者物価指数とは?

消費者物価指数は家計の支出の中で重要な商品、サービスを選定して総務省が発表しています。
生鮮食品を除いたコアCPIを利用します。

さて、この消費者物価指数は
総務省によれば、2015年を100として考えた時に2020年末時点でコアCPIが101.5(年平均値)。2020年12月では101.1(月単位)。

つまり、物価は上昇しています。
消費者物価指数は遅行系列にあたるので、景気が良くなれば、いずれ物価も上昇するというわけです。

完全失業率と有効求人倍率

あとは失業率と求人倍率あたりを覚えておけば大丈夫でしょう。
完全失業率は総務省、有効求人倍率は厚生労働省が毎月公表しています。

  • 完全失業率は完全失業者÷労働力人口×100
  • 有効求人倍率は月間有効求人数÷月間有効求職者数×100

というのが計算式です。有効求人倍率は一致系列に、完全失業率は遅行系列に入っています。
先行・一致・遅行という意味が求人を考えると分かりますよね。先行系列では新規求人倍率ですから。

とにかくこの景気動向CIとDIをチェックしておきましょう!
景気が良くなり、物価が上昇すれば、金利が上昇するのが基本的な流れとなります。

そして、金利が上昇すれば円に人気が集まります。つまり、基本的には円高になる。

その前にまずは、先行指数となる東証株価指数やマネーストックが景気向上の参考になるという事です。

こういった原則を覚えておくというのも、一つ重要な事で
FXの経済指標は、雇用統計で数値が良ければ上がる、悪ければ下がるといった程度の短期的な話です。しかし、経済全体の景気と物価や、金利と為替を考えれば長期的な流れを考える参考になります

マーケットの変動要因

簡単に概要をまとめておきます。

1.景気と金利

景気が良くなる→物が売れて、資金ニーズが高まる→金利が上がる
景気が悪くなる→物が売れず、資金ニーズが低下する→金利が下がる

※行きすぎた場合、日銀が金融緩和をするか、金融引き締めをするかに繋がる。

2.金利が上がる・下がる

金利が上がる→円の魅力が上昇する→円が買われる→円高になる
・預金や債券にお金が流れる→株価が下がる
・新発の債券の利回りが上がる→既存の債券の価格が下がる

金利が下がる→円の魅力が下がり、円安になる

3.金利と債券

金利が上がると債券が下がる
金利が下がると債券が上がる

※新しい債券に流れ、既存の債券の魅力が下がる。

4.物価と為替

物価上昇→円安になる
物価下落→円高になる

この物価と金利と、為替と景気の絡みは非常に難しいです。
単純には行かないので、一般論として基本原則というように考えて下さい。

最終的には長期で見たら原則通りになったとしても、短期的には必ずしも当てはまりません。

5.金融政策

売りオペ→金融引き締め
買いオペ→金融緩和

預金準備率操作 引き上げ→金融引き締め
預金準備率操作 引き下げ→金融緩和

※流通するお金の量が増えると、金融緩和になる。お金が増えれば金利は下がる。
※金融引き締めで流通するお金の量が減ると金利は上がる。

金利が上がる→円高、債券低下 金利が下がる→円安、債券上昇

米国債利回りと日本国債利回りの比較とドル円の変化については
Let’sGoldに比較検討した図が載っていましたのでご覧下さい。

6.マネーストック

基本的にM2を使う。
M2 現金通貨+国内銀行等に預けられた預金 ※現金通貨=銀行券発行高+貨幣流通高
簡単に言えばこういう事です。そして、お金の流通量なので、マネーストックも金利に影響するでしょう。

少しややこしい話でした(笑)。

以上で、経済指標の話は終わります。

さらに詳しくは別の講座で予定しています。その新講座が全14回(おまけを合わせて17回予定)、この投資戦略コラムは概要だけを8話お届けしました。新講座が動画になるのか、文章なのかという細かい点はまだ決まっていません。

  1. 今回の、この無料講座は「投資戦略コラム」
  2. もう一つの講座は「投資トレード講座」と呼んでいます。※2021年の後半からスタート予定です。

こちらから、文字が躍る面白いデモが視聴出来ます。※この動画は音声ありで観ると面白いのでオススメ!

投資トレード講座

景気動向指数を見ておこう!
景気動向指数で景気を判断する、そのためにはそれぞれの意味を多少は理解しておく事が必要です。景気から今後の株価指数や為替の値動き。その長期展望が少し見えて来るかも?


次回、投資戦略5は
リスク管理手法(そのリスクを負う価値はあるか?)」について
お楽しみに!

NOBU ONO(3STARTER.JP)

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著書;『極意書 フィボナッチトレーディングの進化論⋰』『極意書 STRATEGIES ~20の売買戦略~』ホームページで販売中!   代表作;『フィボナッチ大事典』『ギャン大事典』『時間帯における考察』など インジケーターばかりを教える日本の投資教育に疑問を感じ、自身が運営するサイト『投資の基礎はタダで学べ』や動画教材で、個人投資家に「フィボナッチとギャンを使ったライントレード手法」を2012年から教え始める。|スリースタータードットジェーピー ホームページ;https://3starter.jp お問い合わせ先;info@3starter.jp    

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