本物の投資家はファンダメンタルズ分析を徹底的に行う
前回の記事「投資家は資金曲線に夢を見て、トレーダーは自己成長に夢を描く。」に引き続き、第2話は
本物の投資家VS普通の投資家、そして暴落時の挙動の違い(対トレーダー比較)です。
ウォーレン・バフェットに代表される、本物の投資家は徹底的にファンダメンタルズを分析します。
ファンダメンタルズとは企業の業績やPBR・PER・ROEなど、他に業界自体の伸びや、セグメントごとの売り上げ(例えば海外事業で儲かっている)固定資産・流動資産の比率、配当性向や増配率などの定量分析に定性分析も加えた、その企業の株を買うべき理由です。分析しようと思えばどれだけでも出来るでしょう。
私は個別株についてあまり詳しくないので分かりませんが、バフェット氏が今年前半に日本の商社株を買い増しして、おかげで日本株ブームになったのは記憶に新しいですね。※8月にはもう売った?(笑)というニュースもありましたが‥
トレーダーはチャート中心(我々はこちら)。
チャート分析だけで売買する・チャート分析が売買のほとんどの決定要素だという方は、投資家ではなく、おそらくトレーダーでしょう。
トレーダーにとってのファンダメンタルズは経済指標。日本と米国の金利差、物価高・物価安、貿易収支など。チャート分析を主軸に、マクロな視点で経済を見て判断するはず。
エセ投資家は何も考えていない。
NISAでYOUTUBERお勧めの投資信託をただ買っていれば、自分が投資家だと思っている(笑)ような方々の頭の中には、自分の意見はありません。だから他人の相場観に影響を受ける。そして、トレーダーのような血のにじむ努力も勤勉さも何もありません。
そんな状態では、ちょっとの下落なら根性で耐えられるかもしれませんが、10年に及ぶ不況と株のレンジまたは下落トレンドが発生した時に、あっと言う間に撤退する事になるでしょう。※教えてくれたYOUTUBERに文句を言いながら‥。大損を抱えて。
人の言う事を聞くのではなく、自分なりの投資スタイルと自信、確信が必要です。
そこでまずは暴落時の話をどうぞ!
暴落時、投資家のお金は消える。
これが努力しない投資家に待っている未来です。
なぜマーケットの流れを分析しなかったのか?なぜ、暴落の前に(まだ利益だった頃に)売却しなかったのか?
そう。『一生持っとけ!』とYOUTUBERが動画で言っていたからです(笑)。
ひとまかせ。
投資は自分の責任なので、誰かに文句を言っても八つ当たりでしかありません。
そして、後に上昇した時にまた言われてしまうのです。『ダメな投資家は手放すんですよ。だから”一生持っとけ”と言ったのに・・』
我々トレーダーの暴落時の挙動。
暴落するなら、売りますよね。
なんで損するのか?全く理解出来ません。チャンスでしかないのに。
売り逃したら後悔するくらい。
最近、アップルの天井が分かっていたので空売りしていたのですが、テクニカル的に下落があり得ない状態になったので手放したら翌日の決算で下落して行きました(笑)。テクニカルも万能ではない。
このように、アップルなど米国株の下落時の挙動は、かなりせこい値動きをします。
とは言え、時間軸を大きくすればテクニカル通り。
「値動きのルール2」という手法通りの目標値へ達したので下落しただけです。短期目標からの戻しが終わったので(2.618→1.618)少し回復していますが、長期の目標値へすでに到達しています。これは米国株価指数全体にとって、かなり危険な状況。
こうなると、中国がアップル製品を規制したり(笑)、不利なファンダメンタルズ的状況が生まれて来ます。
つまり、テクニカル通りに、ファンダメンタルズとしてのイベントや状況が発生する。
これがテクニカルを重視すべき理由です。
今後のアップル株
チャートには控えめに(笑)、最新のTradingview版3Sを点線で表示してあります。かなり便利だと好評です!
例えばアップル株の分析、VIX指数の分析、ETFの分析など。Tradingviewなら出来ますし、
「出先でも値位置が分かり便利」との事でした。☆9月は発売記念☆クーポンで安いのでチェックしてみて下さい。
半年足レベルではラインブレイクしているので、その意味においてアップルは一旦助かる可能性がありますね。
本当に大丈夫?米国株価
話は変わって、経済戦争について。
日本の主な原油輸入元はご存じでしょうか。
7月の原油輸入量は1,153万kl、前年同月比89.4%と前年を下回った。輸入量の多い順にみると、
(1)アラブ首長国連邦(477万kl、前年同月比88.3%)
経済産業省
(2)サウジアラビア(438万kl、同96.8%)
(3)クウェート(121万kl、同114.9%)
(4)カタール(48万kl、同41.2%)
(5)アメリカ合衆国(35万kl、前年同月実績なし)
となっている。
これが我らのG7ですよね。しかし
BRICSが拡大している
新興5カ国(BRICS)は南アフリカ共和国で開催した首脳会議で、サウジアラビアなど6カ国を新たなメンバーとして迎え入れることで合意した。2010年以来となる加盟国拡大で、世界的な影響力を強めたい考えだ。
現在のBRICSはブラジルとロシア、インド、中国、南アフリカ共和国から成る。南アのラマポーザ大統領はヨハネスブルクでの首脳会議で24日、サウジとイラン、エジプト、アルゼンチン、エチオピア、アラブ首長国連邦(UAE)が2024年1月1日にBRICSに正式メンバーとして加わると発表した。
Bloomberg
一応、表向きはG7に対抗するものではない、という事になっていますがどうでしょう。
中国を中心に原油の取引を米ドルを使わずに行う、という方針がBRICS加盟国を中心に広がっているそうです。
米国と中国の経済戦争過熱、といったところでしょうか。
問題はサウジアラビアもUAEも、BRICSに加盟しているという点です。
もしも、我らのG7には原油を輸出しないと言い出したらどうなるのか。
日本はどこから原油を輸入したら良い?その時は、米国も必要量全てを輸出してくれる余裕は無いでしょう。
また、中国と米国のバチバチの戦いはアップル製品のiPhone使用の規制にも広がり、Google検索も中国では出来ないとか。iPhoneはそもそも中国で生産されていなかったっけ?と思われるかも知れませんが、最近はインドなどへ製造を移しているそう。
中国の反米感情がBRICS全体へ広がったら大変ですね。
「米国企業の製品やサービスを使用しない」という国が
中国だけでないなら、当然米国の株価指数は暴落するでしょう。
これらの状況からも、米国株が今後も安定的で、
世界の覇権がいつまでも米国にあるとは限らない事が分かります。
G20という事で、仲良くしてくれたらありがたいのですが。
まとめ
- 本物の投資家はファンダメンタルズ分析を、これでもかというくらいしっかりと行っている。
- エセ投資家は何も考えていない。
- トレーダーはチャート重視で、下落するなら売る。
だから、いったん米国株が下落に転じてもトレーダーが被害を被る事はありません。
『新NISAでただS&P500に連動する投資信託を積み立てておけば、老後は安心!』と思っている(洗脳されている)一般の投資家が今後ひどい目にあったとしても。※本物の投資家は煽って売り抜ける
大体はポジショントークで『買っておけば大丈夫だよ』という論調を広めておいて、自分は高値で売り抜けるものですから(笑)。人を信じすぎてはいけません。
次回は「トレーダーの流儀3つ」です。お楽しみに!
P.S.
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