フィボナッチリトレースメントはどう使う?

フィボナッチの基本となるリトレースメント。そのさらに基本中の基本の考え方を教えます。

7フィボナッチ リトレースメントの基本

一般公開しても問題無い程度の、フィボナッチリトレースメントの基本を書きます。深い話は有料の動画版を視聴して頂ければ幸いです。

また、テクニカルnoteの記事版については深掘りした話をやめて、簡単な話にします。

リトレースメントの役割

まず、フィボナッチ リトレースメント(fibonacci retracement)の意味は翻訳すると
「綾戻し(あやもどし)」という和訳が検索したら返ってくると思いますが、

分かりやすく言えば次のようになります。

ラインにぶつかったら反発・反落する

つまり、フィボナッチリトレースメントは「押し目買い」「戻り売り」の値位置。

反転ポイントと考えて頂いても結構です。

そして、フィボナッチというツールには2種類があります。

  1. 普通の、一般的な使用方法
  2. 本当に機能する十年以上掛けて開発した使用方法

この記事では1番について書きます。

普通のフィボナッチはトレーダーなら100%全員が知っているべき基礎知識でしょう。

2番は有料ですが、これを知ると
大体の天底を見抜けるようになります。

リトレースメントの数値設定(基本)

フィボナッチ リトレースメントの数値は次のものが基本です。

0.236 0.382 0.5 0.618 1.272 1.618 2.618 4.236

しかし、次の数値を足して下さい。

0.764

私はフィボナッチについて十数年研究して来た人間なので、もちろんこれだけではなく、トレードに役に立つフィボナッチの数値を知っています。しかし、基本中の基本としてはこれでOK

※なお、0.764ではなく、平方根の0.786を利用するという方も多いですが、単純に使いにくいのでNG。逆向きに引いても同じ数値を示すのが0.764です。「1-0.236は0.764」 0.786としてしまえば、上下がトレーダーによって入れ替わる市場で(例えばFXは国によって真逆の方向)数値がずれます。

0.382への戻り

0.382のリトレースメント
0.382のリトレースメント

「フィボナッチは反発・反落するライン」と前述したように、押し目買い(反発)・戻り売り(反落)としての使い方が基本です。

※下落して上昇するのが反発、上昇して下落するのが反落です。戻り売りを反発と言ってしまう方は言葉が間違っています。

フィボナッチリトレースメントを使った売買方法として、
最初に覚えるのは次の概念です。

3割戻し(さんわりもどし)

3割戻しとは何か?

0.382へ戻す事。逆向きに引けば、0.618に戻す事(こちらで使う方が多い)。

しかし、0.5には接触しない。
つまり、0.382~0.5の間で折り返す。

→0.382や0.618のラインを少しはみ出しても良い。0.5に付かなければ3割戻しと呼ぶ。

※実際は4割であろうと、0.5と0.382と0.618がフィボナッチの数値なので3割戻しと呼びます。0.5に付ければ5割戻しと呼びます。

売買方法によっては0.5の数値が損切り位置になる事もある。なぜなら、3割戻しで買う時には0.5には付かないから。損切り位置を狭めるためにここに損切りを置く事があります。

これが3割戻しです。

※3割と言いながら、0.382は4割に近い(笑)。それでも「3割戻し」と呼ぶ。

トレンドの最中は3割戻しで買います。これが一番簡単な押し目買い。

3割戻しの押し目買い・戻り売りのポイント

押し目買いのポイントは「0.382をいったん通り過ぎて、戻って来てからエントリー」する、という事。

ライン丁度で跳ねる事もあります。しかし、前述したように0.5に付けなければ3割戻しです。

ここから派生して、
0.5ギリギリまで攻める値動きが流行っています(笑)。

だから、一旦ラインを通り過ぎて
0.382や0.618に戻ってから買います。

戻るというのは、終値が0.618などよりも上で確定した事を指します。

出来れば、上位足の終値で!ブレイクせずに、
上髭・下髭で0.382や0.618に残っているのがベスト。

そうやって次のチャートのように、戻ったところで売るというわけですね。

このコツが分かるようになって初めて、フィボナッチは使えます。非常に重要な部分なので、意味が分からなければよく考えてみて下さい。ローソク足の終値と始値とは何なのか?

フィボナッチリトレースメントの引き方(方向)

0.382のリトレースメント
0.382のリトレースメント

もう一度このチャートを載せておきます。この引き方は上が1、下が0でした。

逆に引くと、上が0で下が1になります。

何が言いたいのかというと、1-0.618が0.382。

0.618でも0.382でもどちらでも良いという事です。

※先ほど書いた0.764と0.786論争と同じように、「どちら向きに引くか?」にもこだわりを見せる人がいますが(笑)、意味がないです。

0.236~0.382への戻り

0.236~0.382のリトレースメント
0.236~0.382のリトレースメント

次は0.236~0.382へ戻って来た時に買うという話です。

これを次のように呼びます。

7割戻し(ななわりもどし)

フィボナッチリトレースメントではこれが一番有利なレートです。底値に近い値段なので。

※ちなみにギャンリトレースメントではもっと底値に近いレートがあります

7割戻しの売買ポイント

0.236~0.382の間に入っている内に買います。

買い遅れたら0.382を上位足の終値が越えたのを確認して買いますが、大きな時間軸で売買している時には結構不利なレートになります。

そのため、出来る限り0.236へ寄せてから買いましょう

損切は底値の下。

どんなシーンでそれをやるのか?はここには書きません。

マルチタイムフレーム分析をする

今回は2つのチャートをご紹介しましたが最後のチャート(上にある)をご覧頂くと、
青いラインの0.236があります。

※青いラインが週足、こげ茶のラインが4時間足

4時間足で買っていても、週足の0.236を明確に越えなければ戻る可能性があります。

現に、この週の前に2週間も!その理由で戻されています。確認しておいて下さい。

リトレースメントで売買する時には(いや、それ以外でも)大きな時間軸で意識されるラインをチャートに引いておいて、常に大きな値動きの意味合いや売買ポイントを見過ごさないようにしましょう。

まとめ

フィボナッチリトレースメントの基本をご紹介しました。いかがでしたか?

簡単ですよね。

しかしあまり教えると、私の教材が売れなくなるかも知れませんし(笑)、あまり知られたくないコツや本当の使い方は書かないでおきます。一般化したものは(皆が知ってしまったものは)機能しなくなるからです。

フィボナッチリトレースメントには

  1. 普通の、一般的な使用方法と
  2. 本当に機能する私が十年以上掛けて開発した使用方法

があります。

今回は1番について書きました。

この基本でさえ、完璧に理解している人は少ないのです。

分かっているトレーダーが少ないからこそ、底値近くのレートで買えるし、戻り売れるので
しっかりと覚えておいて下さい。

テクニカルnoteシリーズについて

この「テクニカルnote」の本編は
今一度テクニカル分析をまとめ直した動画シリーズ。

※私はフィボナッチとギャンの専門家なのでその手の話が多いです。

当サイトのテクニカルnoteシリーズでは文章版として、
各項目についての分かりやすい部分をご紹介しています。

対応した動画版は動画教材になっています。チェックしておいて下さい。

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