投資戦略5 – リスクヘッジとリスク管理手法

投資戦略コラム

投資戦略5 – リスクヘッジとリスク管理手法

今日は、「そのリスクを負う価値はあるか?」という話です。

投資はリスクを負わなければ、リターンを得られません。ですが、リスクを負い、失敗すれば資金を失ってしまう。つまり、リスクをどの程度負うのか?という「リスクコントロール」が投資の成績や成否を決めてしまうのです。

失業率 画像例えば、有り金全部を一つの株に突っ込んだらどうなるでしょうか
インサイダー(笑)でなければ、頭がおかしくなったのか?と心配されますよね。

だからこそ、リスクを分散させるために複数の株、債券、商品先物、預金、外貨預金、定期、隠し口座(笑)、タンス貯金などに分けます。その内の一部を、FXなどのトレードに充てても良いでしょう。

FXはハイリスクなゲームです。なぜなら、一方的に伸びる事が株価指数に比べて少ないため、ただ持っておけば良いというわけでもなく、レバレッジが国内でも25倍もあります。
小資金で出来るというメリットはありますが、その小資金をもっと安全な投資に充てていたらどうでしょう。少なくとも何割かは残る可能性が高いと言えます。

このように、資金をどう振り分けるかという「アセットアロケーション」の考え方をこのコラムの第1回目でお話しました。
次は資金を振り分けた後の話をします。
積み立て

問題

株式投資に余剰資金の30%、投資信託に30%、FXに30%、純金積み立てに10%充てたと仮定しましょう。

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その内、資金を長期的に複利で増やす目的で買っているのはどれでしょう?そして、短期的なトレードで稼ごうとしているのはどれでしょう。

  • この場合、金はCFDで売買するとかETFで売買するというわけではなく純金積み立てと書いてあるため、長期保有でしょう。
  • 株式投資はデイトレードも出来れば長期保有も出来ますね。
  • 投資信託を短期でやる人もいないと思いますので、これは長期です。
  • FXはレバレッジが効いているので、デイトレード~数か月のスイングトレードという方が多いでしょう。

ご存知でしょうが、投資信託は「株、株価指数、商品先物、債券、リート(不動産)」などに代行して投資してくれるというだけのもの。しかし、預けておけば時流に合わせて運用して、勝手に資金を増やしてくれるというのは幻想 😕 です。基本的には自分で「何に投資するのか」を決める必要があります。

※「ラップ口座」というものが、手数料は高いが投資先をプロが決めて運用してくれるサービス。しかし優秀なトレーダーに出会えるかどうかが決め手。人気があるトレーダーは富裕層向けに最低限の預け入れ金額を儲けているはずです。

リスクヘッジという観点からは、
長期投資と短期トレードを同時にやるという選択肢もあります

なぜなら、長期投資は短期的な下落に無防備だから。

物価高騰 画像「10年間買っておこう!」と思ったとしても、状況が変われば株は下落、金相場も下落する可能性はあります。この時、「ポートフォリオに短期トレードを入れてみる」というのも時間分散効果としてはあり得るという事です。長期的に買いながら下落局面では先物で売るという戦略ですね。

ただ、レバレッジを掛けて信用取引や先物、FXやCFDなどで短期トレードをすれば、リスクはやはり大きくなってしまいます。そのトレードで失敗していては元も子もないので、一度リスクについて考えてみましょう

リスクリワードとトレード

リスクリワードを考えてみましょう。

リスクリワードを考えてみましょう。

ここからはリスクリワードについて考えてみましょう。

トレードでは損切り、利食いの2つを決める必要があります。
なぜなら、レバレッジが効いておりリスクが高いため、
買った値位置より下がって、そのまま下落トレンドが発生したら大金を失ってしまうから。

トレード畑の方はこの「損切りを置く」という考え方が身に付いています。

経済指標 画像よく株で塩漬けになった、という話を聞きますが
株出身の長期投資から始めた方には、損切りと利食いの考えが身に付いていない方もおられるかも知れません。

株は「いつかは上がるだろ」。という安易な考えが前提にあるからです。
確かに、30年後は買値より上がっているかも知れませんので間違っているとは誰も言えません(その会社が倒産しない限り)。

しかしトレーダーから言わせて頂ければ、利食い位置と損切り位置は設定すべきです。

値が下がったら下がった値位置でまた買えば良いのですし、高値圏で買ってしまったポジションがそれ以上伸びないのなら、一旦利食いして安値で買い直した方が効率が良いからです。

また、値動きの特性として、上がれば下がります。上昇目標まで進み、目標達成後に利益確定があれば、その分値は下がるからです。

トレードとして一番効率が良いのは、損失が出るなら幾らまで、利益は幾らというバランスを決めておき、買う前に設定しておく事。
これを指値、逆指値と言います。

毎回決まったルールで、例えば「利益は損失の1.5倍のところに設定する。そして、損失は資金の5%まで。」という具合に決めるのです。
この資金管理を含めた売買手法をトレードルールと言います。

※一例です。実際は値動きとマッチした値位置に利食いを設定すべき。

トレードと長期投資の違い
トレードと長期投資の一番の違いはその期間にある。長い期間保有するためには大きなリスクを負う事が出来ない。だからレバレッジを抑えたり、現物株や投資信託などの投資商品を選ぶ事となる。
そして、「考え方の違い」。トレーダーなのか、投資家なのかによって考え方は180度違うだろう。トレーダーはリスクを限定するために、損切りを置き、投資家は相関関係の無い商品の組み合わせによるポートフォリオでリスクヘッジしようとする。全ては保有期間とレバレッジがその行動を左右しているように思う。

リスク管理手法

まとめ

ポートフォリオを組んで、業績や景気動向を考えつつ、値上がりを待つというような考え方は投資。
損失を限定して、利益を損失以上の値位置に設定する。値動きのパターンを利用して、統計的にプラスに収支が傾くようにコントロールするのがトレード。

「トレードの厳密なリスク管理手法を長期投資にも取り入れる」。
つまり、利食い位置と損切り位置を決めておくと、長期投資においても「利益を確定し逃した!」という事が減るはず。

私の友人のオーストラリアの投資家は「利益確定をどこでしたら良いのか、暴落時にどこで止まるのか」といつも悩んでいました。

フィボナッチによる目標値と買い場を教えたところ、安値で買う事は出来ました。しかし、利益確定を一括でする事しか知らなかったため、やはり利食いは出来るようになりませんでした(笑)。

利食いも分割で、エントリーも分割で、という方針を決めておく事もリスクの分散効果がありますので、是非取り入れてみて下さい。


次回、投資戦略6は「投資信託と老後」について。

これまでの話

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