投資戦略1 ー 長期投資には資産の分散が必須!アセットアロケーション例

投資戦略コラム

投資戦略1ー長期投資には資産の分散が必須!

トレードだけではなく、投資全般に向けての知識を身に付ける事がこれからの時代を生き抜くためには必須です。

長期と短期を組み合わせたり、ポートフォリオとポジションコントロールをしっかりと行えば、安全な資金管理に基づいて投資活動を続けられます。

この投資戦略コラムは全8回の講座です。これから何か始めようという方も、トレード・投資どちらかの未経験者も、今後安全に投資活動を続けて行くために是非お役立て下さい。

まずは
投資の種類と分散投資について

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経済のお勉強がありますが、結局いつかは覚えないといけない内容です。ファンダメンタルズ分析が苦手なFXトレーダーの方は是非読んでみて下さい。

トレード学習項目

投資戦略コラムのカリキュラム

トレード学習項目

asset allocation(アセットアロケーション)

まずはこの言葉を覚えておきましょう。
アセットアロケーションとは、「資産分配」を意味しています。

例えば資金の内、貯金に30%、定期預金に20%、生活資金に20%、残り30%を投資に充てる。投資の30%の内訳は「現物株に30%、国内債券に20%、海外債券に20%、商品先物に10%、ヘッジのため為替に20%」と決めたとしましょう。

これがアセットアロケーションです。つまり、預貯金を合わせてどう資産を配分するのかを決めます。
株・債券・商品先物・為替・ETFなどに、どの程度分配するのかを決めておくその方針のようなもの。運用予定の資金を割り振って、それぞれの内訳を決めて行きます。

次の段階ではより具体的な話になり、「どの株を買う、どの債券を買う」などまで細かく決める必要があります。この細かな内訳も含めたものを「ポートフォリオ」と呼びます

何を買ったら良いのか?を自分で考えるのがしんどい!(笑)
という場合には投資信託で、あらかじめ債券と株を合わせたような「バランス型」と呼ばれる商品を買えば済む話です。※もちろん、他人に任せて投資する分、手数料をより多く払う必要がありますので、この点は注意が必要です。

こう考えると、実は、投資はやりようによっては簡単なのです。

投資はプロに任せておけば良い。自分でやるならトレード。もちろんこれは私の勝手な考えですが、
長期の運用に適しているのが投資信託であり、その中でも手数料が安く、安全性を考慮した投資商品を適した配分で積み立て投資をすれば、多くの知識が無くてもあなたは投資家です。

個別株をやる場合はどの銘柄が良いのかが分からなければなりませんが、株や債券をまとめて配合してある投資信託などもありますから銘柄探しで悩む必要もありません。積み立て投資では自動的に買ってくれるので、購入の手間すらありません。
※写真の解説;投資信託は英語で「mutual fund」または「Investment trust」と言います。上の写真に書いてあるものです。商品先物は「commodity」です。stock(株)とbond(債券)は分かるでしょう。
※下の写真の「Real Estate」不動産の事です。

トレード学習項目

アセットアロケーションとは預貯金も併せた資産配分。 ポートフォリオはその内訳で個別銘柄まで含めた配分。

このように、貯金以外に何に資金を割り振るのか?についてまずは考えてみましょう。

不動産投資をしていればその収入もあるでしょう。不動産の場合、建築費などの経費が節税対策にもなり、長期投資としても基本的なものと言えます。

一般向けの債券の多くも同じように長期投資向き。金利が低ければ大した利益は望めませんが、株よりはリスクが低いからです。

投資信託とETF

誰でもチャレンジしやすく、運用が簡単な投資信託について少し掘り下げてみます。

投資信託には幾つか種類がありますので、用語を覚えておきましょう。

1.アクティブ型投資信託

株を独自で組み合わせてインデックス型よりも好成績になるように組み入れたもの

ただし、一般的にはインデックス型を上回る成績を出すファンドは少ないと言われます。手数料はインデックス型よりも高いので、個人的にはインデックス型投資信託を買っておけばそれで良いと考えています。

2.ブル・ベア型投資信託

ブル型はブル相場(上昇相場)で利益を出す投資信託。

ベア型はベア相場(下落相場)で利益を出す投資信託。上げ相場だけではなく下げ相場で利益が出したい方向き。

レバレッジを掛けて、アクティブ型やインデックス型よりもさらに好成績を望みます。

例;ブル型3倍など

大きなリスクを伴うため、購入と売却するタイミングが重要になります。これはトレードの世界に少し似ていますね。

3.インデックス型投資信託

その名の通り、インデックス=日経平均やTOPIXなどに連動する投資信託。
インデックス型は株価指数などに連動しているので分かりやすく、値動きを詳細なチャートで分析出来ます。

投資信託には基準価額という商品ごとの値の変動があります。しかしこれはインデックス自体の値動きではないため、日経平均連動型なら「日経平均自体の値動き」を分析しましょう。

インデックス型も基本的には買い一辺倒なため、ブル型・ベア型と同じく、売却するタイミングが重要になります。
そして、株式市場に下落局面が来るまでは「インデックス型が一番人気」です。ほとんどの方がこのインデックス型を買っていますので、下落相場が始まると全員が損をするという(笑)面白い事態に陥ります。

下落時は、ベア型に切り替えるとか、CFDや先物・オプションで下落相場を取れば簡単に解消出来ますので覚えておきましょう。

この他にも、バランス型投資信託があります。
「バランス型」と呼ばれる株と債券を組み合わせた投資信託なら、それ一本でポートフォリオが完成!ある程度リスクヘッジも考えられたものがバランス型だから。好成績は望めませんが、ハイリスクでもない。

ではETFとは何でしょうか。

ETF(イーティーエフ)は上場されている投資信託
上場しているので、株式のように市場が開いている間はリアルタイムに売買可能です。

私はETFも投資信託も買っていますが、「投資信託は積み立てで毎月購入、ETFはチャンスが来たらスポット買い」というように使い分けています。
積み立てが出来る投資信託なら一度設定しておけば毎月決まった日に勝手に買ってくれますので便利です。しかし、その日か翌営業日の終値で約定(やくじょう)するので、決して有利なレートで買えるわけではありません。ETFならその日の安値で買う事が出来て、そのETF自体の分かりやすいチャートも確認出来ます。

ETFなら個別株と同じように取引が出来て、さらに信託財産留保額(投資信託の解約手数料のこと)もありません。ただし、別の名前で購入手数料などがあります。※どちらにしても手数料は取られます。
「高めの投資信託よりは手数料が安く、また売買する時に自由が利く」というのがETFのメリットです。

投資信託とETFのまとめ

投資信託もETFも、どちらも長期投資に向いています。

短期で取引するには手数料が不利ですし、特に投資信託(上場していない)では、約定するタイミングが遅いため不利なレートで約定してしまう事になり兼ねないからです。

短期トレードで株価指数を取引するなら、私はCFDをお勧めします。
CFDは「差金決済取引」と言い、短期的な売買から長期投資まで幅広く利用出来ます。売買の方法も投資信託やETFや株よりも簡単で、どちらかと言えばFXと同じような売買方法で取引出来ます。

☆日経平均とTOPIXの違い☆
日経平均は225銘柄。TOPIXは東証一部の全銘柄。225に含まれない株はTOPIXに含まれている、という事は日本の株式全体の底上げを狙うならTOPIXを買っておけば良い。選り(より)すぐりの225銘柄を買うなら日経平均。
私の場合は、日経平均はCFDでトレードし、TOPIXは投資信託やETFで買っています。

投資信託の分散投資

分散投資の主な考え方は2つあります。

時間の分散、投資先の分散。

短期的な投資やトレードをするのか、長期で運用するのか。そして、どこに投資するのか。

リスクが高い投資先だけに絞るのは得策ではありません。時には安全性にも考慮して、大きなリスクを避けた方が長期的な資産運用はしやすいからです。

ただし「リスクが大きい投資商品はリターンが大きく、リスクが小さな投資商品はリターンも小さい」というのが投資の原則です。

組み合わせや投資商品を組み替える事によって、上手く時流を乗り越えて行きたいところですね。

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著書;『極意書 フィボナッチトレーディングの進化論⋰』『極意書 STRATEGIES ~20の売買戦略~』ホームページで販売中!   代表作;『フィボナッチ大事典』『ギャン大事典』『時間帯における考察』など インジケーターばかりを教える日本の投資教育に疑問を感じ、自身が運営するサイト『投資の基礎はタダで学べ』や動画教材で、個人投資家に「フィボナッチとギャンを使ったライントレード手法」を2012年から教え始める。|スリースタータードットジェーピー ホームページ;https://3starter.jp    

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