市場の相対性(FXとCFDに特化した市場と市場の相関関係)はシンプルです。
※FXとCFDに特化した相関関係のこと
数値で表すと相関係数が幾つ、という話になりますが
相関係数は度々変化します。
しかし、市場と市場の関係は原則的にあまり変わらないので
基本を覚えておくだけで大体のシーンで役立ちます。
基幹商品について
米国金利とドルインデックスとナスダック。
この3つを基幹商品と私は位置付けています。
基幹商品からの影響が、その他市場へ及ぶ。
だから、基幹商品を特に分析しておいて下さい。
その他市場の事を「追随商品」と呼んでいます。
例えばドル円を取引する時にはドル円だけを分析するのではありません。
→ドルインデックスと(余裕があれば円インデックスも)10年債利回り・2年債利回りとナスダック(余裕があれば日経平均も)と金とユーロドルを分析します。
→それらの方向性が、短期でも長期でも、ドル円の方向性になります。
日米の金利差が主な原因で動くわけですが、デイトレードレベルではチャートとチャートの値動きの一致を利用して売買方向を探ります。
短期トレードにおいてのポイントは「今、同時に動いている!」という事。
この瞬間に、です。
だから、同時に見るようにして下さい。
逆相関と正相関
同じ方向へ動く市場と、逆方向へ動く市場があります。
同じ方向に動く市場との関係を「正相関」、
逆方向に動く市場との関係を「逆相関」と言います。
正相関の市場が伸びる時(または反転する時)
取引しようと思っている市場も同じ動きになりやすい。
だからまずは正相関の市場を探してみて下さい。
例えば、S&P500とNYダウと日経平均は正相関の市場です。
→「日経平均の値動きが分からなくても、NYダウが伸びるなら伸びる」という事。
逆相関の市場が伸びる時(反転する時)、
取引しようと思っている市場は逆の値動きになりやすい。
正相関の逆です。もう説明の必要はないでしょう。
→例えば、ドルインデックスが上昇する時、金相場は下落しやすい。
こういう原則がそれぞれの市場同士にあるので、覚えておきましょう!詳しくまとめたテキストや一覧表もありますし、上の動画でもざっと説明しました。
時期や年によって気を付けるべき、相関関係
気を付けなければならないのは、
極端な値動きになっている市場(例えば原油)。
例えば原油が暴騰または暴落していたら、マーケット参加者が一番注目するのは原油。この時は、原油の動向が一番マーケットへ影響を及ぼすので注意して下さい。
→美味しい値位置(極端な安値圏・高値圏)にあるメジャーな市場はマーケットの中心となり得る。
特に普段通りなら、基幹商品につられて他の追随商品が動く。
相関関係の基本に沿って、取引する市場の売買方向を掴んで下さい。
米国金利とドルインデックスとナスダックを、
「影響力があるFXとCFDの基幹商品」という風に位置付けています。
ナスダックとナスダック100について
なお、ナスダックは株価指数ですが、総合指数とナスダック100があります。
NASDAQ市場の株式、上位100銘柄を集めたものを「ナスダック100」と言います。CFDにおける「ナスダック」とはこの株価指数の事。
US100、NAS100
このどちらかで表現されるので、
MT4やTradingviewのチャートで探してみて下さい。
まとめ
- 米国金利とドルインデックスとナスダックが基幹商品
- その他市場は追随する追随商品
- 正相関の市場と逆相関の市場を見付けるべし
- 極端な値位置にある市場は注目される
とりあえずこの基本を覚えておきましょう。
ご自身が取引する市場の、正相関の市場と逆相関の市場を探すのです。それは何なのか?考えてみて下さい。
→10年以上前に、FX・CFDの相関関係一覧表を作りました。今は史上最も簡単‥というフィボナッチ手法に、セットとして無料で付けています。宜しければどうぞ。
ここまでで「ライントレード・時間戦略・相関関係の基本」について学びました。ご覧になられていない場合は戻って概要から→
次は「トレンドの基本」です。
トレンドとは何でしょう?