オリンピックと円安相場は関係ある?

ドル円・ユーロドル

日本のオリンピックと円安相場は関係あるの?

yen ドル円画像

2021年は年始からドル円もクロス円も上昇しています。この値動きと、2021年夏開催の東京オリンピックは関係あるのでしょうか?

過去のオリンピック開催前後の値動き(夏季・冬季)を分析しましたのでご覧下さい。

まず、現在のドル円・クロス円は円安相場になっています。

※今回の話は必ずしも、オリンピックだから円安になるというわけではなくオリンピックの前後で値動きが変わる事があるという話です。

2021年の値動きとしては年始から円安相場になっています。では年後半の値動きはどうなるのか?
値動きとオリンピックとの関連を考えてみましょう。

円安相場(日足)2021年

日足 円安相場 画像

ドル円だけではなく、ユーロ円、ポンド円、オージー円も上昇しています。この値動きの連動は、「ドル高」というよりは「円安」ではないですか?

円高ドル安、円安ドル高と言いますよね。この時、「日本円の価値が変わっているのか、それとも米ドルの価値が変わっているのか」を考えます。まずこれが通貨の売買の基本ですよね。

そして、2021年の年始から3か月間の値動きは、確かに米ドル自体も上昇していますがクロス円※が総じて上昇しているわけですから円自体の価値変化だと考える事が出来ます。

つまり2021年は日本でオリンピックもありますし、我々日本の通貨は主役であり、世界でも注目されているという事ですね。開催国が日本なため、オリンピックと円レートの関係が今年はさらに強化されている可能性があります。

結論を先に言っておきます。

オリンピックの前後で値動きが変わるというのが持論です(笑)。

そして、オリンピック中は基本的に持ち合い相場になりやすい。オリンピックだけではなく、大きなイベントがある時は「一見トレードに関係ないようでも値動きに関係している」事をこれまで何回も確認して来ました。

クロス円・・・ユーロ円、ポンド円、オージー円、カナダ円やスイス円など。例;ユーロVS日本円は「ユーロ対米ドル(EURUSD)」と「米ドル対日本円(USDJPY)」のレートを掛けたものです。これがクロス円と言われる所以です。(2021年4月2日1時47分時点のレート;ユーロ円130.171 ユーロドル 1.17718 ドル円 110.578 。掛け算してみて下さい。)

円安相場(週足)2021年

週足 円安相場 画像

週足でも2021年1月~3月の値動きはドル円・クロス円共に上昇していました。

2020年の主役はどちらかと言えば、米ドルの下落だったと記憶しています。しかし2021年の値動きはドルインデックスが1月2月と持ち合いで3月にようやく上昇に転じた事からも、先に上昇したのはドル円です。「クロス円全体の上昇を引っ張って来たのがドル円の上昇であった」と言っても良いのではないでしょうか。

これまでのオリンピックとドル円の値動きを検証してみよう

オリンピック夏季

MT4で表示出来る過去からのオリンピックとドル円の関係を表したチャートです。1996年のアトランタ後の上昇から見る事が出来ました。

次の2000年シドニー後も上昇。2004年アテネの後は持ち合いから下落へ。2008年北京オリンピックではその前に上げておいて下落。2012年ロンドンオリンピックはそれまでの下落から上昇へ転じています。2016年リオデジャネイロでは下落だった値動きが反転上昇しました。

さて、2021年東京オリンピックの後はどうなるでしょうか。2021年4月2日現在は、年始から一方的に上昇しています。

 

これまでのケースでは、年内の値動きはほぼ反転していますね。それどころか、その後にも大きな変化をもたらしているようです。ましてこれはドル円相場であり、2021年は日本でオリンピックがあるわけなので、これまでよりも分かり易い変化があってもよさそうな気がします。

但し、残念ながら現在のドル円月足は持ち合い相場なので、まずは持ち合いから抜け出せるかどうかが焦点となりそうです。

そして、2008年北京のような値動きとなれば年前半の一方的な上昇がありその後は下落という事になります。このケースが疑われる年始からの不自然な上昇が3か月間続いていますが、
2000年シドニーの後のような値動きであればリオデジャネイロ後の持ち合いから抜け出して上昇という可能性もなくはないでしょう。

冬季オリンピックと夏季オリンピックとドル円

オリンピック冬季

こちらは冬季オリンピック後の値動きです。

1998年長野オリンピック後は上昇。2002年ソルトレークシティ後は反落。2006年トリノ後は下落。2010年バンクーバー後は持ち合いで、その後下落。2014年ソチでも持ち合いでその後は上昇。2018年平昌後は反転上昇でした。夏季オリンピックでは6分の4が上昇。

冬季オリンピックでは6分の3が上昇という結果になり、確率だけで言えばあまりあてになりそうにありません。しかしながら、それまでの値動きから反転下落や反転上昇するといった、目立った大きな値動きが現れるケースがほとんどでした。

併せて見てみましょう。

オリンピック夏季冬季

どうでしょう?「夏季冬季併せて12回のオリンピック中、9個位は目立った変化があった」と言っても過言ではないように思います。

では、変化が2021年のドル円相場に起こり得ると仮定して、それは

  1. 「年始からの一方的な上昇に対する下落」なのか?
  2. 「2017年頃からの持ち合いながらも下落し続けて来た値動きに対する上昇」なのか?

あなたはどちらだと思われますか?

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オリンピック開幕の数か月前までの値動きに対する反転が、これまでのケースではよく確認出来ます。2021年7月開始前まで気を抜かずに値動きをチェックしましょう!

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