トレーダーの流儀1「取れるところだけを取れば良い」
前回までの話で、投資家とトレーダーの違いをご説明して来ました。
- 新投資戦略コラム1 投資家は資金曲線に夢を見て、トレーダーは自己成長に夢を描く。
- 新投資戦略コラム2 本物の投資家はファンダメンタルズ分析をする
第3話はトレーダーの流儀。
まずはこれ。「取れるところだけを取れば良い。」
トレーダーは何度も何度も絶望の淵に追いやられ、身の程を知っています。例外なくそうでしょう。
だから、自分なんぞに全ての値動きを理解出来るわけもなく、だからこそ勝率が高いところまで待って勝負を仕掛ける。
このようなポリシーを持っています。
それは後の話にもつながり、「売買ルール」誕生への道筋となります。
思い上がって、『自分は凄いトレーダーだ!』と言っている人はビギナーズラックのビギナーくらいなもんでしょう。
調子には乗らない。「勝って兜の緒を締めよ」。これこそが重要な思想です。
トレーダーの流儀2 「損切はずらさない。」
我々は損切り位置をずらしません。損失が小さくなる方向にはずらしますが、損失が大きくなる方向にずらす事は決してない。
だから、「塩漬け」になる事はあり得ない。
よく考えたら、株で塩漬けになっている投資家もいると時々聞きます。彼らはトレーダーではないのでしょう。
トレードではリスク管理が最も重要です!
よって、我々トレーダーは夢を見ない。このポジションが何倍にもなるという絵空事を考えず、
『負けた時にいくら損をするか?」に注目します。
負けの金額が少なければ、勝つ時もあるわけですから、トータルでお金は増えます。
負ける前提で考えるので、夢を見てバリュー株で一生バリューの(笑)塩漬けになっている投資家の気持ちは理解出来ないのです。どんな売買ルールで買ったらそうなるのか?謎でしかない。
トレーダーの流儀3 「売買ルールに当てはまらなければ、売買しない。」
トレーダーとしてまずやる事はトレード手法の開発、または学習。その次が検証です。
検証するために、売買ルールを作る必要があります。
「どうなったら買い、どうなったら逃げるのか」という事。
この売買ルールの仮案が出来たら、それを検証します。
検証は時間がある限り、ずっとやります。まずは過去検証。過去チャートで売買ルールに当てはまるシーンを探す。
次に、(最近では)検証ソフトFT5やTradingviewのリプレイモードで、検証を行う。
勝率、実際のリスクリワード、ドローダウンの割合、プロフィットファクターなどを数値化し、
その売買ルールのパフォーマンスを把握します。
最後に、売買ルールをブラッシュアップします。ブラッシュアップは改善。
利食いを伸ばした方がパフォーマンスが良いのか、それとも、適時3分割などで利食いした方が安定するのか。
何度もブラッシュアップしたら、デモトレードを行います。
デモでやっていけそうなら、小資金で始めます。
それでも上手く行くようなら、徐々に資金を増やして売買する。という流れです。
トレーダーは自分のルールの確立と検証に命を懸けています。
だから、他人の相場観には決して左右されない。
自分ルールで買いなら買いだから。売買はそれ以上でも以下でもない。
これをやっていないなら、あなたはトレーダーですらないでしょう。
この文章を読んでいる方は是非作業して下さい。
検証出来るようになる方法
私の本「極意書ストラテジーズ」を読んで真似してみて下さい。
検証についてのエッセンスは十分すぎる程。
または、動画コースのみの参加が可能になった「マンツーマントレードコンサルプラン」の
全体ミーティング2023年6月号を視聴してみて下さい。
この動画一本で、自分だけの力で検証出来るようになるはずです。
トレーダーのための新NISA講座のご紹介
2024年から新NISAが始まります。では、我々トレーダーはどのようにこの制度を使うべきでしょうか?
一般人のように投資信託を買うだけ?(笑)いやいや、違うでしょう。
次の動画をご覧になってみて下さい。
トレーダーになら出来る方法がありますが、その前に
少なくとも次の方法だけでも検討されたら
この先何十年も生き残る事が出来るかも知れません。
トレーダーのための新NISA講座を視聴出来る場所
1番と3番はフルバージョン+テキスト付き。
フリーパスプランには録画版をメンバーサイトにご用意してあります。
※なお、新NISA制度の概要が変わりましたので、以前開催していた「投資トレード講座」は終了しました。
まとめ
新投資戦略コラム1~3は、新しく2024年から始まる新NISA制度に備えて書いた、
トレーダーとしての考え方を再度思い出して頂くためのコラムです。
我々トレーダーは何なのか?
決して一般人と同じではないし、我々にしか出来ない戦い方があります。
それは新NISAでも同じ事。
幸い、今回決まった新NISA制度であれば、
トレーダーの能力
「チャート分析スキル」「ファンダメンタルズ分析の知識」「売買ルールに仕上げる能力」
を存分に活かせます。
ネット上の初心者向け情報に踊らされないで下さい。
私も先日、お世話になっているお医者さんにNISA活用方法を聞かれました。
確かに、何も分からない人に勧めるなら投資信託しかありませんでした(笑)。
つみたてで20年置いておくつもりで、バランスよくポートフォリオを組んで行って下さい。
後はいつか上昇する時があるから、その時に逃げてくれと。
そのくらいしか、言いようがない。
しかしトレーダーの皆さんは違う。
これまでに育てた能力をNISAでも発揮して頂けたら、嬉しい限りです。
それではまた。
スリースタータードットジェーピー 大野